2011年4月4日月曜日

自然は脅威か?

 脅されているわけではないので,天災はこれほど残忍で恐ろしくとも憎めない.どれほど恨んでいても,また天災はやってくる.

 引け際がはやいTUNAMIは,もう春の顔だ.自然に意思が無くてなんとも幸いだが,死ぬほど怨んでやっても反省はしまい.

 さて,天災に関わる人災は厄介だ.災が災を呼ぶからだ.歴史を省みながら,慎重に日々の決断をする以外に,手立てはない.

 自然は手加減もするが,容赦もない.思い上がらず,怯まず,無心を持って,科学的に対処せざるを得ない.怖くて楽しい相手だが,こんなにひどい仕業となれば,やはり悲しい.

 泣いては居られないと思う内に,もう花の季節とは…あまりにも非情である.ならば,泣けない自然に代わって,花を愛でながら泣いてやろう. isi