2011年7月4日月曜日

復旧と復興

  復旧と復興の違いが強調されるが,どちらも困難なことだ.ましてや日常が続けば,その破壊などあり得ない.従って情報革命はもっと大変だったのである.現在立派に稼働しているものを自ら破壊したわけであるし,老いも若きも,新しい価値観のなかで,全く異なった手法を取り込んで,復興を計ったのだ.情報革命がやっと人事異動の苦境を切り抜け,第2波,第3波が押し寄せる中で新たな挑戦をしようという矢先,革命の波を避けていた林業,農業,漁業,電力業へとこの地震と津波は難問を突きつけた.行政も政治も大混乱であるが,この災いを転ぜずしてどうしよう.確かに復旧と復興は違うのだ.

 とはいえ,国際的権益のからむ世界の動向はかなり複雑である.やや古典的な領土問題,通貨問題,食料問題,資源問題,エネルギー問題,低炭素問題,そして賃金格差の問題など,国際資本は,目眩ましのごとく問題提起に躍起である.ただ庶民として唯一知るところは,現実を無視した抽象はやがてほころぶという事だ. isi